以前、影響力・説得力の観点でお話ししました。
今回も更にというところで、「影響力」「説得力」についてのお話をします。
今回は「数字の提示」についてです。
数字を絶妙に操ることで、時に人を説得できる確率が上がります。
あなた自身を数値化させる面白さ。体感して下さい。
人を説得したい時はどんなときか
・交渉で相手を説得する
・告白してOKをもらう
・面接で採用してもらう
など・・・人はあらゆる場で、相手を自分の思うように動かしたい時があります。
そんな時、具体的数字を提示されると心が動きやすくなります。
世の中は数字を使った説得に溢れている
そう。世の中には人の購買意欲を掻き立てたりするために様々な数字が使われています。
【100人乗っても大丈夫!】
有名な、イナバ物置のCMのキャッチフレーズですね。
実際に100人乗せて試した人はいないと思いますが、
このフレーズのお陰で、イナバ物置は強い耐久性があることを印象づけました。
【タウリン1000ミリグラム配合!】
有名なリポビタンDのキャッチフレーズですね。
1000ミリグラムは1グラム。。。
グラムで見ると、たいした量ではなさそうなのですよね。
しかし、1000ミリと言われるとなんだか凄そうだな!という印象が強く残ります。
いずれも、消費者の購買意欲を掻き立てるための戦略です。
実際に物置を購入して、100人乗せて耐久性を確かめる人なんていませんよね。(多分)
CMで「タウリン1グラム配合!」と言われ、凄そう!と感じる人はほぼいませんよね。
【100人乗っても大丈夫】
物置に耐久性を求める人なら、先ず一番に「イナバ物置」を候補に挙げるでしょう。
【タウリン1000ミリグラム配合】
元気を出したい人の多くは、このフレーズでリポビタンが頭に浮かぶのではないでしょうか。
やっていない人も多い?オリジナルの数値化
ビジネスの世界では当たり前のように数値化された物を用いて説得や交渉をします。
例えば、細かい実績数値の提示。(この商品は97%の方が大満足しています。)
仕事において自社でも、同業他社でも、販売や交渉の場ではほぼ数字は使っているでしょう。
しかし、誰もが同じような切り口で数字を使っていると真新しさが無く、差別化も難しくなりそうです。
あなたしか出来ない「数値化」があれば誰も真似できない領域になる可能性があります。
例えば営業マンが商品に興味を持っているお客様に対して・・・
「私は、実際に商品購入されたお客様へ後日訪問し、商品に対する満足度を調査しています。これはあくまで個人的な調査ですが、この商品の満足度は100件中98件のお客様に大満足という評価を頂いております。」
このように社内の決まりではなく、自分自身のアイデアとして進めることができれば独自の数値化です。
顧客は、上記のトークから「商品の満足度は高いだろう」という思いが生まれるでしょう。
また、「商品購入されたお客様へ後日訪問し」というトークから、購入後のサポートもしっかりしていそうだなぁ」という印象も与えられる可能性があります。
戦略を持って数値化させ、使うことで更に成果を挙げられる可能性があるのです。
就活などの面接でも使える数値化
就活などの面接の面接の場でも勿論数値が使えることがあります。
例えば、自分のキャッチコピーの数値化。
これまで部活に励んだ時間を大体で数値化する。
「これまで私は、延べ25000時間サッカーをしてきました!ですので体力があり、チームワークの重要性を強く理解しております」
「私は、大学生活で4年間の間、600日に渡り無遅刻で勉強をしてきましたので、自己管理には自信があります。御社には1日も休まず出勤できる自信があります」
このように数値化を混ぜることで、面接官に対して数割増の説得力になるでしょう。
なんか、この人やってくれそうだな!と感じるのではないでしょうか。
私も過去に会社の面接官を担当したことがありますが、模範的(ありきたり)な回答をする方が多く、印象に残りにくい人が多かったのが印象に残っています。
周りと差を付けたいのであれば、周りもやっている良いこと+自分しか出来ない良いことを組み合わせる必要があると私は考えています。
ですので、上記のように自分を数値化する事は1つの面接戦略だと考えます。
まずは手軽な数値化からはじめよう
簡単な実践をしましょう。
自分の自己紹介をするために、何かしら数値化できるものはあるでしょうか?
例えば私の場合・・・
「私は海外旅行が大好きで、異国の食事に興味があります」
「海外の料理が大好きで、これまで23カ国の料理を食してきました」
・・・23カ国行った訳ではありませんが、
中国、マレーシア、スイス、イタリア、メキシコ・・・
などなど、大まかな数字ではありますが、数えたら結構あります。
これだけでも、旅行や食事が好きなんだな~という印象が強く残ります。
「私は異国の食事に興味があり、これまで沢山の国の料理を食べてきました」
というよりは印象に残りますよね。
まずは簡単な事からはじめてみましょう。
まとめ
「数値化」は、ぼんやりした物をハッキリと明確に見せる効果があります。
何かメッセージを伝えたい時にぼんやりしていると、相手には勿論伝わりにくくなります。
相手を説得したい!
そんな時には、絶対に伝えたい事をぼんやりさせてはいけません。
具体的に数値化する事は、どの世界でもとても重要ですので、参考にして頂ければ幸いです。
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