ビジネスの世界でも、スポーツの世界にも自信の持てない人はいます。
自信の持てない人は、自分で自分に対して「自信が持てません」と言う人です。
特に日本では、謙遜、謙虚の文化から少しでも自信が持てなければ「自信が持てません」という人が多いのではないでしょうか?
そんな「自信がない」と思っている人たちに向けた“ありがちな”間違った声かけについてお話していきます。
ご自身に心当たりがあるか考えながら読まれて下さいね!
ほとんどの人が言う、間違えたアドバイス・・・
例えば・・・
「私、自分に自信が持てないんですよ〜!」
「自分が好きになれないんですよ〜!」
「どうすれば○○さんみたいになれるんですか?」
こんな質問や声に対して、ほとんどの人が言ってしまいがちなフレーズ。
「大丈夫だからもっと自信持ちなよ!!」
・・・というようなフレーズです。
えっ!このフレーズの何がいけないの?
アドバイスを送った本人の心境は?
さて、アドバイスを送った本人の心境を紐解いてみましょう。
・私は、相手は素晴らしい人間だと思っている。
・彼・彼女なら出来ると思う。
・もっと勇気づけたい。
他にも様々な心境があることでしょう。
このような思いの背景から、「もっと自信持ちなよ!」と言っていたのでしょう。
もちろん相手の存在に対する肯定的な思いから出た言葉です。
アドバイスを送られた側の心境は?
続いて、「もっと自信を持ちなよ!」と声をかけられた側の心境です。
・勇気づけてくれてありがたい。
・大切に思われている。
・少しだけモチベーションが上がる。(かもしれない)
しかし、「もっと自信を持ちなよ!」というメッセージは例外もありますが、受け手にとっては、言われ慣れていることがほとんどで、新鮮な言葉ではないでしょう。
そして、一番の問題なのは、
受け手は「自信の持ち方がわからない」ということです。
私は、このような言葉を使われる方にインタビューをすると、多くの人が「どうすれば自信が持てるか分からない」と言い出すのです。
アドバイスを送る側 ・・・ 「もっと自信を持てよ!」
アドバイスを送られる側 ・・・ 自信の持ち方がわからない
という事です。
アドバイスの送り方が効果的ではない事が分かります。
話し手の世界は受け手には分かりにくい。
ある自信の無い人に、自信のある人は言うでしょう。
「こんな大きな夢を持つことで人生こんなに変わるかも知れないんだぞ!」
すると自信の無い人は思うでしょう。
「そんなの僕にとっては夢物語。出来るはずがないんです。」
自信がある人が自信の無い人に向けた、このような言葉は響かない事が多いのです。
何故か・・・・?
お互い、見えている世界が違うからです。
更に、相手に寄り添った言葉がけができていないからです。
当たり前と思う事が相手にとっては当たり前ではない・・・
100人いたら100通りの価値観があるのです。
まずそれを認識する事がスタートです。
「自信の持ち方が分からない話」については、自信がある人が自信の無い人の立場に立ち、真剣に考えることで発する言葉が変わるかもしれません。
「もっと自信を持てよ!」ではなく、
「こんな取り組みを一緒にしてみないか?きっと君の何かが変わると思うんだ!最終的には自信がつくと思うよ!」などと言われた方が心に響くでしょう。
同様に、「大きな夢を持てよ!」では、自信の無い人にとっては非現実的な話なのです。
どうしたら大きな夢を持つ事ができるか?という視点が重要なのです。
私だったら、大きな夢を持つために、小さな成功を積み重ねるイメージを持ってもらい、小さな目標達成からできるように協力する事と思います。
まとめ
今回の話から
自信がない人に対し、自信を持つにはどうすればいいのかを逐一教えてあげて下さい!と言いたいわけではありません。
人は、深く思っていなくても「自信がない」と言う事もあります。
もしあなたにとって、この人は助けてあげたい!
という感情が沸き起こるなら、それはGOの合図だと思います。
ゆっくり時間をかけて、その方が自信を得られるように協力してあげて下さい。
相手のためを思って伝えれば響く事でしょう。
万が一、心から自信が持てない人に対して、相手に寄り添いきれていないメッセージや、非現実な提案を強要するようなことがあると・・・
この人は分かってくれないなぁ!・・・という感情になってしまうこともあるのです。
人を、一定方向へ導くことが出来る人は素晴らしいリーダーだと思います。
今後あなたも、今回のケースのような対応をする時が来るかもしれません。
相手の立場に立ち、効果的なアドバイスを実践して下さい!
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